社会科授業づくり7月講座報告

By | 2017年8月18日

社会科授業づくり7月講座報告~江戸城周辺と靖国神社を歩く~

1.日 時 :7月16日(日)10:00~16:40

2.参加者数:22名(猛暑と学期末の過労から体調を崩し、直前にキャンセルした方5名!)

3.講師の先生(東海林先生)から (8月3日にいただいたコメントです。)

  暑い中、熱心に参加していただき、ありがとうございました。皆さんのような方々と一緒に歩くことに依って、さらなる教材研究の大切さ、面白さを感じます。

退職後は、時間的なゆとりができ、平日しか開館していない資料館等に出かけ、一次資料に対面しては歴史を直に体感しています。それと同じように、歴史の現場に立ち、さまざまな角度から眺めてみるというのも面白いです。ただし、現場は今となっては何も語ってくれませんので、その証言資料が必要になります。その資料の一つに時間がかかりますが、一次資料があります。こんなことを繰り返す中で、現職時代には知らなかったことが今になってわかってきたことがたくさんなります。お忙しい日々、子どもたちのために日々奮闘している皆さんに、学んだことを少しでも伝えていきたいと思っています。

優秀さの面で、世のチルドレンとの違いを発揮した中学生のYさんとKさん、ちょっと難しくてごめんね。

実行委員の方々のきめ細かなご配慮と運営で無事に終わったことを感謝いたします。

交流会も含め、楽しいひと時、ありがとうございました。

明日からの神奈川/関東大会でも学び合いましょう。

4.講座の感想

 ・今回、詳しい解説をしていただきながら見学でき、大変勉強になりました。自分で行っていたらおそらく通 り過ぎていただろうというような、文字や像などで立ち止まって、それが意味することを知ることができました。そもそも、靖国神社は太平洋戦争にかかわるものというイメージが強く、今回、戊辰戦争から始まるものだと知り、驚きました。自分の勉強不足を 痛感します。賊軍と言われる人たちは祀られていないというところに、不平等さを感じました。

砲台が今も残されていること、でもそこには何の説明もなく、本来の意味が知らされていないことがわかりました。こうして、歴史は風化していってしまうのかと思い、危機感を感じました。私たちは、事実をきちんと知り、伝えていかなければならないと思いました。

 ・一番衝撃的だったのは、日本がポツダム宣言を遅らせることを分かっていて、原爆を落としたのでは、というお話です。降伏することはわかっていたけれど、作ったから、という理由を聞いて、人の命がこれほど軽視されていたのかと感じました。広島に祖父母がいる私としては、とてもショックでした。でも、一歩引いてみれば、日本も自分たちが石油を得るため、領土を得るために外国を攻撃していたので、自分たちの国がした事実も認めていかなければと思います。

 ・戦争による死を尊い死、天皇=現人神も祈ってくれるありがたい死ということで済ませるために必要な装置だったということが分かりました。江戸城の様子も伺ったことがない場所だったので、魅力的でした。企画して下さった皆様、ありがとうございました。

・  説明がすごく分かりやすかったです。皇居とか初めて行く場所だった。東海林さんのガイドで様々なこと

勉強できました。遊就館で、21カ条の要求や南京大虐殺がなかったり.歴史の歪みがあることや、明治を理想化している面を見ることができたのは良かったと思う。このような歪みを正しい歴史で直して欲しい(していきたい)。

 

 ・ 靖国神社のFWは3回目でしたが、繰り返しお話をうかがって、やっと定着したことや初めて聞く内容などさまざまで、一日中勉強になりました。 よく考えれば当たり前なのですが、説明を聞きながら皇居を歩くと、石垣や堀、櫓、跳ね橋などがあり、「やっぱり城なんだな」と実感しました。 靖国神社では、様々な問題点をはらむ展示物の中で、清から戦利品として奪った狛犬と徴兵保険の会社が奉納した灯籠が印象に残っています。子どもの獅子が乗っていて、お尻の穴まである、とても珍しい狛犬の石像はやはり清の富の象徴だったのでしょう。「戦利品」を意識して戦争を見たのは初めてでした。

また、徴兵制度ができたことで「徴兵保険」が生み出されたこと、さらには保険会社が儲かって灯籠を奉納したことは、とても興味深かったです。ガイドの東海林さんは、穏やかな口調で今までの蓄積の中から厳選した内容の説明をしてくださり、とてもわかりやすかったです。口調は穏やかでしたが、重い資料を持ってぐんぐんとみんなを先導して下さる強さも感じました。その説得力のある説明は、東海林さんが原資料をあたってこつこつと検証を重ねていることが背景にあるのだと思いました。

・ 靖国神社というと、アジア・太平洋戦争と深い関わりがあるようなイメージをもっていましたが、戊辰戦争や明治維新、日清・日露戦争のこともよく学ぶことが、靖国神社の本質を理解することにつながると感じました。

 ・ 普段、皇居や靖国神社をじっくり見ることは、あまりないので、今回のフィールドワーク  は、とても貴重でした。様々な箇所で今まで知らなかったお話が聞けて「そんなこともあったのか」と、それまでの知識の幅がさらに広がりました。東海林先生は、とても詳しく分かりやすく説明されていて、その中でも印象に残っているのが遊就館です。遊就館は、一般的な歴史資料館と比べ、戦前・戦中を主としていたり、「あれ?」と思うような説明がされていたり、と特殊でした。そんな遊就館で戦時中の兵器などを見ながら、その当時の話を東海林先生から聞いて、改めてもう二度とこんな戦争をしてはいけないなと思いました。あのような惨禍を、もう二度と引き起こしてはなりません。米軍基地問題、慰安婦問題など問題はたくさんありますが、どのような形にせよ、戦争はしてはいけないということだけは明白だと思います。

・ 展示物を見ただけでは分からないような細かい背景や意味などを説明して下さったので、普 段出来ない貴重な体験ができたと思いました。歴史は、もっと学ぶべきことが沢山あるのだと感じました。          

 

5.担当者より

今年度も、「社会科授業づくり講座フィールドワーク」、ありがとうございました。今回の靖国神社と江戸城周辺のフィールドワークでは、東海林先生のきめ細かなご説明やたくさんの資料を拝見させていただいたことで江戸城周辺の史跡、靖国神社のつくられた目的や歴史的意義などを学ぶことができました。                                                                                                                                   また、靖国神社の案内を80回以上もされている東海林先生の学ぶ意欲や探求心を参加者一人一人が、感じ取ることができたのではないかと思います。本当にありがとうございました。               猛暑の中でしたが、22名の参加者が集まり、昨年度の全生園フィールドワークに引き続き、おかげさまで今年も大盛況でした。何よりも勉強熱心な中学生が参加してくれたことが嬉しかったです! さすがI&Kチルドレンですね(笑)

次回の授業づくり講座は9月です。皆様のご参加をよろしくお願い致します。