7月10日大会実行委員会より

By | 2018年7月10日

 いよいよ、歴教協・京都大会(8/4~6、現地見学8/7~8)の宿泊・現地見学の申し込み締め
切りはあと3日となりました。締め切り日は7/13(金)です。
現地見学はいずれのコースも、京都・滋賀の両歴教協が協力し時間をかけて準備した魅力あ
るコースです。地域を知る京都・滋賀の歴教協であるが故に可能になったコースです。会員
の皆さまに参加を呼びかけます。
 また、大会参加の事前申し込みの締め切りは7/25(水)です。
 歴教協・京都大会(8/4~6、現地見学8/7~8)まで1か月を切りました。

 歴教協は全国各地でそれぞれの地域の実情を踏まえ、よりよい地域をつくるための教育活
動を展開しています。そうした歴教協が開催する全国大会の魅力は何でしょうか。その1つ
は、歴教協が全国各地で展開している教育活動の様子が報告されることです。特に全体会で
は毎年、「地域実践報告」として大会開催地では「地域に根ざした」教育活動がどのように
なされているのかを報告します。全体会は同志社中学校・高等学校を会場に開催予定です。
 昨年、川崎市にある法政大学第二中・高等学校を会場に開催した神奈川/関東大会では、
「地域実践報告」として「君たちには話そう―甦る陸軍登戸研究所~足元を掘れ、そこに泉
わく」がおこなわれました。旧日本陸軍が「秘密戦」をおこなうために開設した登戸研究所
は、戦後も長くその実態が不明でした。しかし、市民・高校生がその実態の解明を進め、よ
うやくその史実が明らかにされました。その中で、熱心に調査を進める高校生の姿に元隊員
が「大人には語りたくないけど君たち高校生には話そう」と口を開き、それまで不明であっ
た史実が伝えられたということです。そして、保存を願う市民・高校生の動きに応え、建物
・敷地を所有する明治大学が「明治大学平和教育登戸研究所」を設立しました。こうした経
緯・意義がわかりやすい構成劇に仕立てられ映像とともに披露し、参加者に感動と励ましを
あたえました。素晴らしい「地域実践報告」でした。
 歴教協・京都大会での全体会(8/4)での「地域実践報告」では、吉田武彦さん(福知山市立
三和中学校)の「学校・地域から創る平和を文化 ―朝鮮学校との交流が築いたもの」という
報告が予定されています。
 長崎原爆資料館を訪ねた人も多いのではないでしょうか。その資料館屋上庭園には「未来
を生きる子ら」像がおかれているのをご存じでしょうか。この像は次の経緯から建立された
ものです。

長崎原爆資料館屋上の「未来を生きる子ら」像
http://nagasakipeace.jp/japanese/map/zone_manabi/mirai_ikuru_kora.html

「未来を生きる子ら」
未来を信じ、未来に生きる若者として、戦火の中で傷つき苦しめられたアジアの人々に、そし
て、平和を愛し戦争のない世界を願うすべての人々にこの像を捧げたい。 戦後50年の春、「
悲しき別れ-茶毘」に描かれた少女の一人、福留美奈子ちゃんの母、志なさん(93才、京都府綾
部市在住)の「長崎に平和を祈るお地蔵さんをたてたい。」という願いをつづった一通の手紙が
綾部中学校生徒会に届いた。原爆にわが子を奪われた母の思いを折り鶴に込めて、ヒロシマへ
修学旅行に行く私たちに託し続けてこられたおばあちゃん。過去の歴史と現実について学んで
きた私たちの胸に、おばあちゃんの願いは強く響いた。その願いをかなえたいと、中高生の仲
間、父母、先生、地域の人々が集まり「長崎にふりそでの少女像をつくる会」が生まれ、募金
活動が始まった。「像をつくって終わるのではなく、そこから世界へ平和を考える輪を広げた
い。」そんな私たちの思いに共感して下さった全国の方々の支援と、像制作にたずさわった多
くの方々の熱意と努力によって、像は完成した。核兵器のない自由で平和な世界を願い、ナガ
サキから世界の青空へと舞い上がる二人の少女によって人々の思いは一つに結ばれた。 この
像がつくられた道のりこそ、平和な未来をつくる真実の道だと私達は確信する。
1996年3月31日 長崎にふりそでの少女像をつくる会

 当時綾部市立綾部中学校の教師であった吉田武彦さんは、生徒たちとともに、被爆死した福
留美奈子ちゃんの母・志なさんの思いを受けとめ「長崎にふりそでの少女像をつくる会」を結
成しました。そして、活動を広げついに「未来を生きる子ら」像の建立にいたったのです。上
記の碑文を担当したのは、吉田さんでした。
 この吉田さんと生徒の活動の様子は『歴史地理教育』1996年11月号(№555)に報告されていま
す。活動した生徒の一人は「お金を集めることも大切ですが、私たちは綾部から全国へ、そし
て全国から世界へと、こうした活動を広めていきたい」と語っています。まさに、生徒たちが
ぐんぐん成長している様子も分かる「地域から世界に広がる」素晴らしい実践でした。
吉田さんの実践については、『歴史地理教育』紙上では、このほか、次のものが報告されてい
ます。
・「みんなが主役 笑顔で築こう 未来に続く学校を」1999年12月増刊号(№603)<ナガサキ修
学旅行、文化祭での舞鶴朝鮮初中等学校との交流の報告>
・「日朝の学校交流八年が築いたもの」2006年7月増刊号(№702)<転勤した綾部市立東綾中学校
での舞鶴朝鮮初中等学校との6年間の交流、同校休校後の京都朝鮮中等高等学校との2年間の交流
の報告>
・「地域まるごと博物館・川口ふるさと塾・みらいいろ ―地域を調べ、つながり、未来をつく
る」2017年1月号(№859)<「未来を生きる子ら」像の建立後、綾部・福知山で活動している中
高生の平和学習サークルの地域調べ活動などの報告>
 この「地域まるごと博物館…」報告では末尾に「二〇一八年の京都大会でさらに成長した彼ら
を見てもらえばと思っている」と記されています。中高生の平和学習サークルのメンバー、さら
にOG・OBなどの成長した姿も見どころの1つとなるのではないでしょうか。
「地域に学ぶ集い」でも<「ふりそでの少女像をつくる会」のOG・OBが語る現代>が予定
されています。大会に参加するうえで、楽しみにしたいものです。
また、吉田さんは「第16分科会/中学校地理」で「過疎地域で地域認識をどう育てるか」<全
校生徒による夏休み社会科地域調べなど地域認識を高めようとする取り組み>を報告をする予定
です。
会員が職場・サークル・学習会などでつながりのある方に「一緒に京都大会に参加しませんか」
と声を掛けていただきたいと思います。このように、はじめて参加する方にも「大会に参加してよ
かった」と思っていただける魅力的な地域実践報告も用意されています。大会参加者を増やすため
に、全国各地の会員の皆さまの働きかけをお願いします。