2021年3月増刊号「あの日から10年 東日本大震災から未来をきりひらく」の読みどころ

By | 2021年3月7日

 今年は、東日本大震災・原発事故から10年を迎えます。かけがえ

のないたくさんのいのちが失われ、人びとの暮らしが壊されました。

あの時、この国は変わらなければならないと誰もが思ったことでしょう。

 ところが、あの日から行政がおこなってきたことは、被災者を分断

し切り捨てることでした。そして、原発の再稼働、除染土の再利用へ

と動き出し、さらに汚染水の海への放出がおこなわれようとしていま

す。津波被災地の嵩上げ工事や巨大堤防の建設では、壊された地域社

会を取り戻すことは出来ません。政府は、過ちをつぐなうことなく、

東日本大震災・原発事故をすでに終わったことにしようとしています。

 それでも、人びとは苦しみの中から、暮らしを返せ、と責任を問い

続け、本当の復興をめざしています。若者たちが自らの体験を語り、

おとなたちは次の世代に、あの日のことを伝え続けています。

 コロナ禍の中で見えてきた、いのちを大切にする未来をめざしたい

という願いを込めて、あれから10年目のいま、あらためて東日本大

震災・原発事故をとらえ直したいと思います。