ふと口ずさむ歌、こころのなかに流れるメロディー、教室や校庭に響きわたるハーモニー・・・。
いつの時代も音楽は、ひとびとにとって身近でかけがえのないものであるとともに、その社会や時代を表すものでもありました。音楽は、人を動かし世の中を変えていく力を持っています。歴史をふりかえれば、その力は歓喜や幸福だけでなく、悲哀や苦悩をもたらすこともありました。
社会科の授業では、いにしえの旋律をいまの教室で響かせるのはもちろんのこと、時に子どもたちが、時に教員自身が歌い演奏するなど、これまでも音楽をもちいた実践が積み重ねられてきました。
本特集は、音楽をめぐるさまざまなエピソードや実践が散りばめられています。子どもたちと、音楽を素材により深く楽しく社会や文化を学びたい。そんな気持ちでヒントを提示したつもりです。音楽のきこえる授業をしてみませんか?