麦や稲の農耕が広まると、私たちの社会は大きく変わりました。そして今なお、その生産、流通、
消費において、私たちのくらしにさまざまな影響を及ぼしています。それらを学ぶために、麦と稲の歴
史、そして現代の食と農にせまります。
麦や稲の農耕が広まると、私たちの社会は大きく変わりました。そして今なお、その生産、流通、
消費において、私たちのくらしにさまざまな影響を及ぼしています。それらを学ぶために、麦と稲の歴
史、そして現代の食と農にせまります。
冷戦終結30年。今や世界は権威主義の台頭にともない民主主義は後退し、相互の対立が激しさを増しています。
2010年からの「アラブの春」も、多くの国で失敗に終わったとされています。
民衆の支持を得て革命で誕生した政権や、選挙で選ばれた政権がなぜ権威主義に陥ってしまうのか、
そのメカニズムを探ってみました。
敗戦から77年を迎えた今、戦争体験者が減少し、その記憶は薄れつつあります。しかし、ロシアによるウクライ
ナ侵略がおこり、戦争は遠い過去の出来事ではなく、現在進行中の問題として私たちに迫ってきています。
全国各地での戦争の掘り起こし、戦跡の保存、体験の語り継ぎなどに目を向け、あらためて戦争を記憶し、未来
へ継承する意義と方法を考えてみました。
新型コロナウイルス流行から3年目を迎えました。現在、コロナ感染はピークアウトして、政府による行動制限はほとんどなくなりました。しかし、収束宣言が出されたわけではなく、いつまた感染拡大が起こっても不思議ではありません。実際、新たなコロナウイルスの確認により、第7派の感染拡大が心配される状況です。
一方、コロナ禍で、命の危機はもちろん、社会や経済へのダメージは測り知れません。ポストコロナを想像すると、いま以上の惨状が予想され、さらなる恐怖をおぼえます。コロナ前にすべて戻ることはあり得ないと思われます。
2020年11月増刊号『コロナ禍を生きる―子ども・学校・地域―』では、コロナ禍の1年の実情をありのままに伝えようとしましたが、今回は、コロナ社会をどう生き、ポストコロナにどのような社会を築くべきか、各地からの模索の姿に焦点を当てました。コロナ禍をきっかけに変わるものがある一方、変えてはいけないものもあるはずです。コロナ禍の現状を知るとともに、そこからの再生の道を考えてみました。
スポーツは、競技や観戦を通して楽しむだけでなく、文化や政治、ビジネスなどに関わって、私たちの生活や社
会に大きな影響を与えています。
特集では、スポーツと歴史や文化、民族、ジェンダー、地域などの課題が交差する場所に焦点をあて、社会科学
習の可能性を探ります。スポーツを通してどのような課題が見えてくるでしょう
か。
学制発布、鉄道開業、郵便・銀行制度発足の1872年。初めてガス灯が灯り、富岡製糸場が開業し、近代的な戸籍が作られました。宗教を取り巻く政治や社会の動向も注目されるこの頃は、「文明開化」という言葉で飾られています。近代化の眩しい光が生み出した影を、授業の中でどのように振り返るべきか、特集しました。
1972年1515日、米軍による沖縄の直接統治が終わりを告げた。あれから50年を経た今の沖縄。そこに何が見え
るのか、この先はどうなるのか、わたしたちはどうすべきなのか。 沖縄、そして日本、さらに世界へと視野を広げ
て考察したい。
19世紀半ば、日本はどのように欧米の圧力と向き合ったのでしょうか。近年は幕府が結んだ条約や外交交渉に対
する評価の見直しが進んでいます。
新年度から高校では、世界と日本の近現代史を学ぶ歴史総合が始まります。私たちはどのような授業づくりがで
きるでしょうか。最新の研究成果に学び、「開国」の歴史像を考えてみませんか。
東日本大震災・原発事故から11年。被災者の苦しみも原発被害も続いている。あの日からのことを伝え、ともに
学ぶ取り組みを紹介したい。
今も日本全国で数多くの災害が発生し、巨大地震・原発事故のリスクは目の前にある。こうした状況を学び合
う、さまざまな授業実践に注目したい。
小学校は、歴史学習の出発点である。小学校教員の座談会や授業を中心に、子どもは歴史とどのように出会い、
どのように学ぶのか、授業のあるべき姿を特集した。そこから、中学・高校の歴史教育は何を学ぶべきか。地域の
遺跡や史料から子どもが疑問をみつけ、みんなで解き明かす。そんな授業を中学・高校でも追求したい。