いまも続くウクライナ戦争など、世界では国家の暴力によって人びとの命が危
険にさらされています。こうした人道危機に対して私たちは何ができるでしょうか。
世界の人道危機に向きあい、国際法と人間の安全保障、第三世界、市民・NGOな
どの視点から人道支援の現状や課題を考え、その解決のための糸口を探ります。
いまも続くウクライナ戦争など、世界では国家の暴力によって人びとの命が危
険にさらされています。こうした人道危機に対して私たちは何ができるでしょうか。
世界の人道危機に向きあい、国際法と人間の安全保障、第三世界、市民・NGOな
どの視点から人道支援の現状や課題を考え、その解決のための糸口を探ります。
応仁・文明の乱に関する研究が進み、従来の理解が通用しなくなっています。また、享徳の乱
や明応の政変の重要性も無視できません。さらに、一揆や民衆の動き、地方と中央の関係なども
大切な問題です。大きく変化するこの時代について、研究の成果を活かしながら、子どもたちの
興味をひきつけるには、どうすればよいのか考えてみました。
3年ぶりに対面の全国大会が戻ってきました。大会当日の参加者の笑顔がその喜びを表わして
いました。
全国の参加者が名古屋で語り合い、学び合った大会から、地域実践報告・分科会・地域に学ぶ
つどい、そして現地見学の成果をここにお届けします。
また、この1年の社会科教育、歴史教育の成果と課題を、第2部としてまとめました。
全国大会を振り返るとともに、来年の教育や歴教協活動の展望をさぐるヒントを見出していた
だければ幸いです。(編集委員会)
レジ袋が有料になりました。気候変動に私たちは対応をしているようです。電車に乗ればSDGs
のバッジをつけている会社員が目につきます。SDGsが社会、生活に浸透してきているように見え
ます。
しかし、SDGsが求める大きな変化の本来の意味は理解されているのでしょうか。SDGsを見つ
め直し、検証したいと思います。(伊豆)
麦や稲の農耕が広まると、私たちの社会は大きく変わりました。そして今なお、その生産、流通、
消費において、私たちのくらしにさまざまな影響を及ぼしています。それらを学ぶために、麦と稲の歴
史、そして現代の食と農にせまります。
冷戦終結30年。今や世界は権威主義の台頭にともない民主主義は後退し、相互の対立が激しさを増しています。
2010年からの「アラブの春」も、多くの国で失敗に終わったとされています。
民衆の支持を得て革命で誕生した政権や、選挙で選ばれた政権がなぜ権威主義に陥ってしまうのか、
そのメカニズムを探ってみました。
敗戦から77年を迎えた今、戦争体験者が減少し、その記憶は薄れつつあります。しかし、ロシアによるウクライ
ナ侵略がおこり、戦争は遠い過去の出来事ではなく、現在進行中の問題として私たちに迫ってきています。
全国各地での戦争の掘り起こし、戦跡の保存、体験の語り継ぎなどに目を向け、あらためて戦争を記憶し、未来
へ継承する意義と方法を考えてみました。
新型コロナウイルス流行から3年目を迎えました。現在、コロナ感染はピークアウトして、政府による行動制限はほとんどなくなりました。しかし、収束宣言が出されたわけではなく、いつまた感染拡大が起こっても不思議ではありません。実際、新たなコロナウイルスの確認により、第7派の感染拡大が心配される状況です。
一方、コロナ禍で、命の危機はもちろん、社会や経済へのダメージは測り知れません。ポストコロナを想像すると、いま以上の惨状が予想され、さらなる恐怖をおぼえます。コロナ前にすべて戻ることはあり得ないと思われます。
2020年11月増刊号『コロナ禍を生きる―子ども・学校・地域―』では、コロナ禍の1年の実情をありのままに伝えようとしましたが、今回は、コロナ社会をどう生き、ポストコロナにどのような社会を築くべきか、各地からの模索の姿に焦点を当てました。コロナ禍をきっかけに変わるものがある一方、変えてはいけないものもあるはずです。コロナ禍の現状を知るとともに、そこからの再生の道を考えてみました。
スポーツは、競技や観戦を通して楽しむだけでなく、文化や政治、ビジネスなどに関わって、私たちの生活や社
会に大きな影響を与えています。
特集では、スポーツと歴史や文化、民族、ジェンダー、地域などの課題が交差する場所に焦点をあて、社会科学
習の可能性を探ります。スポーツを通してどのような課題が見えてくるでしょう
か。
学制発布、鉄道開業、郵便・銀行制度発足の1872年。初めてガス灯が灯り、富岡製糸場が開業し、近代的な戸籍が作られました。宗教を取り巻く政治や社会の動向も注目されるこの頃は、「文明開化」という言葉で飾られています。近代化の眩しい光が生み出した影を、授業の中でどのように振り返るべきか、特集しました。