投稿者「温若杉」のアーカイブ

2021年5月号「#MeTooから#KuTooのその先へ」の読みどころ

 この数年,#MeToo,#KuTooが大きな話題になっている。それは,女性の人権がだんだんと拡大してきてはいるものの,改善すべきことが多々あることをあらわしている。女性をめぐる最近の動きを踏まえながら,どのような社会をつくるのがよいのか,その方向性を探りたい。

2021年4月号「藤原道長とその時代」の読みどころ

 藤原道長は、天皇との血縁関係と新しい政治の枠組みを生み出し、摂関政治の全盛期を築きました。その権力構造はどのようなものだったのでしょうか。「この世をば」の和歌の新しい解釈からみえる道長像や、日々の災厄を避けるための陰陽師の活動を通して見えてくる平安貴族の思想や生活についても考えてみました。

2021年3月増刊号「あの日から10年 東日本大震災から未来をきりひらく」の読みどころ

 今年は、東日本大震災・原発事故から10年を迎えます。かけがえ

のないたくさんのいのちが失われ、人びとの暮らしが壊されました。

あの時、この国は変わらなければならないと誰もが思ったことでしょう。

 ところが、あの日から行政がおこなってきたことは、被災者を分断

し切り捨てることでした。そして、原発の再稼働、除染土の再利用へ

と動き出し、さらに汚染水の海への放出がおこなわれようとしていま

す。津波被災地の嵩上げ工事や巨大堤防の建設では、壊された地域社

会を取り戻すことは出来ません。政府は、過ちをつぐなうことなく、

東日本大震災・原発事故をすでに終わったことにしようとしています。

 それでも、人びとは苦しみの中から、暮らしを返せ、と責任を問い

続け、本当の復興をめざしています。若者たちが自らの体験を語り、

おとなたちは次の世代に、あの日のことを伝え続けています。

 コロナ禍の中で見えてきた、いのちを大切にする未来をめざしたい

という願いを込めて、あれから10年目のいま、あらためて東日本大

震災・原発事故をとらえ直したいと思います。

2021年3月号「どうする?まったなしの地球環境」の読みどころ

   昨年11月、政府は日本の温室効果ガス排出量を2050年10月までに、実質ゼロにすると表明しました。

まったなしの地球環境からすれば、遅ればせながらの感はありますが、産業構造の転換は可能なのでしょうか。

太陽光発電の普及やリサイクルの推進などの取り組みに学び、私たちにできることを考え、

実行に移していきたいと思います。

 

2021年2月号「『人種』から問う現代世界」の読みどころ

 

 アメリカ合衆国ミネソタ州で白人警官による黒人男性に対する暴行死事件がおきて以来、ブラック・ライブズ・マター運動が全米から全世界に広がっています。この運動は白人優位の社会への異議申し立てとなり、植民地主義への批判として歴史観の見直しをひきおこしています。日本を含めた人種問題から現代世界の課題を考えてみましょう。

2021年1月号「いま、感染症の歴史と向きあう」の読みどころ

 COVID-19の感染拡大により、私たちのくらしや社会のあり方そのものが問い直されています。歴史を振り返ると、人類は感染症と深く関わって生きてきました。

 そして今、私たちの生活や人とのつながり、権利や命は、深刻な影響を受けています。現在進行形のこの課題に向き合うために、あらためて感染症の歴史について考えてみませんか?

2020年12月号「地域から見える困難と希望」の読みどころ

 多くのものが奪われてきた地方。その疲弊を加速した「平成の大合併」。さらに、東日本大震災・原発事故、多発する災害、コロナ禍により、大きな困難にみまわれています。

 その中でも、自分たちで地域経済を創り出している町や村があります。若者が、各地で地域おこしを進めています。その姿を伝えたいと思います。

2020年11月増刊号「コロナ禍を生きる-子ども 学校 地域」の読みどころ

  2019年末から広がった新型コロナは、世界を一変させました。日本は2020年の東京オリンピック開催などを意識してか、初動対応の遅れが目立ちました。
 また、安倍前首相により突然出された全国の学校への一斉休業要請は、子どもや教師、そして保護者を大きな混乱に陥れました。子どもたちは、学びの集大成の時期を壊され、思い出に残るはずの卒業式を奪われました。
 そして、緊急事態宣言は、補償なき自粛を人々に強いるものでした。そして、宣言が解除された今も、コロナ患者の急増に対応して、地域の医療・福祉を支える病院や保健所などは過重な負担を背負い続けています。また、経済活動の自粛によって、非正規労働者は雇い止めに遭って困窮し、営業を制限された中小企業は倒産が相次いでいます。
 この社会で今何が起こっているのか。コロナ禍で混迷する社会や経済の問題点を明らかにして、どうすればそれをのり越えることができるのか。今後のあるべき姿を展望したいと思います。

2020年11月号「承久の乱と執権北条氏」の読みどころ

近年、日本中世史に対する新たな見方が、次々に打ち出されています。
歴史教育では、その変化を学び、多様な見方を子どもたちと考えるチャンスとしていきたいものです。
承久の乱と北条氏台頭の歴史的意義の見直しを通じて、日本史の全体像を見渡したいと思います。

2020年10月号「もっと広めたい!性の多様性認識」の読みどころ

   日々のくらしのなかで,性の多様性のことをよく見聞きするようになってきています。一方,セクシュアルマイノリティへの偏見や差別が絶えません。また,これらを特殊な人だけのことであるとするような認識も大きな問題です。

   性の多様性への認識がしっかりと社会に根づくためにどう考え,取り組むべきか・・・。具体的な取り組みから考え直してみませんか?