歴史教育者協議会 第53回全国大会参加者の皆様へ

駐横浜大韓民国総領事館
総領事  徐 賢 燮

  第53回歴史教育者協議会にご参加の皆様に、開催地横浜の大韓民国総領事として歓迎のご挨拶を申し上げます。

  韓国と日本の二つの国は、隣人として数千年にわたる交流と付き合いの歴史の中で様々な面で互いに学び合ってきました。しかし、20世紀は日本による植民地支配という不幸な歴史を経ながら、距離の上では大変近くとも、意識の上では疎遠な関係にあった時代でした。21世紀には韓日両国が過去の歴史の足枷から脱し、文字通りの善隣友好関係が構築されることを切に願っております。

  このような新時代にふさわしく、近年韓日両国間において人や物の交流が急増しつつあります。2002年サッカーのワールドカップ韓日共催は不幸な過去の歴史に終止符を打ち、新しい21世紀に向けた韓日パートナーシップを築く絶好のチャンスだと期待しております。

  しかし、韓国国民が今も依然として鮮明に記憶している日本帝国主義の名状しがたい苦しみや痛みまでもを歪曲し、美化する一部の教科書問題は日韓関係に暗い影を落としています。この動きは1995年の村山総理との会談と韓日パートナーシップ共同宣言、そして1998年の故小渕総理によって明確となった日本政府の歴史認識と大きく異なる、またこれまでの韓日両国間の学者によって進められた成果から後退したものです。

  21世紀において日本はアジアは勿論、世界の中で重要な役割と責任を果たすことが期待されております。グローバルな地球時代の21世紀を担う次世代の育成に求められるのは、相互理解と尊重の精神だと思います。このような精神は過去の歴史を正しく理解することから始まるものであります。未来への期待に反する歪曲した教科書問題と敢然と戦っている歴史教育者協議会の皆様に心から感謝の意を表する次第であります。

  最後になりましたが、日韓友好協力関係のますますのご発展を心より祈念するとともに、歴史教育者協議会のご活躍、並びに大会のご成功をお祈り申し上げます。