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わかって楽しい生活科 1年の授業

歴史教育者協議会 大月書店 定価2500円+税





『わかってたのしい
社会科・生活科の授業』
刊行にあたって


 2002年から,いよいよ新しい学習指導要領が本格実施されます。教育課程の枠組みの面からみても,授業時間数の減少,「総合的な学習の時間」の導入など、いままでにない大きな変化がおこっています。そんななかで,どんな授業づくりをしていったらよいのか,各地ではさまざまな研究もさかんですが,まだまだ現場ではいろいろな悩みや迷いも多いのが現実ではないでしょうか。

 そうした悩みをみなさんとともに共有しながら,現場で子どもとともに苦闘したり,楽しんだりしている教師が集まって,読者のみなさんに一つの実践経験を披露し,それを題材にみなさんと交流したい,そんな思いでこの本をつく
ってみました。

 もとは『たのしくわかる社会科・生活科の授業』シリーズとして発行されていた本ですが,それをひきつぎながら,わかってこそ勉強はたのしくなるとの思いもこめて,新学習指導要領にあわせ内容を一新して『わかってたのしい社会科・生活科の授業』シリーズとして再出発することにしました。

 このシリーズでは,社会科で本当は何をどう学ぶべきなのかを大事にしています。日々子どもに接している教師の立場から,これはどうしても子どもにとって必要だということを自主的に判断し,それを大切に扱っています。けれども同時に,読者のみなさんの使いやすさを考え,基本的には学習指導要領の内容と配列にそって編集されています。また,「総合的な学習の時間」が社会科的な内容を軸に展開されることも多いことを配慮し,いくつかの実践例を加え
ました。

 読者のみなさんが,子どもと地域の実情にそって自主的判断にもとづいて年間の教育課程を組み,そのなかでこの本に書かれた実践やプランのなかから自由に取捨選択しつつ、自分らしい授業づくりに活用されることを願っています。