投稿者「rekkyo_admin」のアーカイブ

2021年全国大会はオンラインで実施します

 昨年はコロナ感染拡大により歴教協で、はじめて全国大会を中止しました。
今もコロナ感染収束の目途がたたない中、大会準備や参加者のみなさんのいの
ちを守ることを最優先に考えつつ、2年連続の大会中止は歴教協運動に重大な
支障が生ずると考えました。そのため、愛知・東海の皆さんと本部は会場確保
に向けて努力してきましたが、名古屋市内での会場確保ができませんでした。
 この事態の中で、今年はどのような全国大会が可能なのかを愛知・東海五県
の皆さんと本部で協議した結果、現地の皆さんが準備してきた「地域実践報告」、
「地域に学ぶ集い」、「現地見学」をその内容に相応しいかたちで生かすには、
愛知/東海大会を2022年に延期するのがよいと判断をいたしました。
 今年の第72回全国大会は7月31日・8月1日に、本部常任委員会が直接担当し、
オンラインの形式で実施することにしました。「全体会」、「分科会」、「地
域に学ぶ集い」はすべてZoomを利用して実施することになります。
 今後、全国大会の概要や分科会報告レポート等は、『歴史地理教育』及び『
歴史教育月報』、歴教協HPに掲載していきます。ご理解とご協力をお願いい
たします。
                     歴史教育者協議会 大会委員会

全民研 オンライン連続学習会第2弾 2021年3月~5月

●3月28日(日)午後4時~6時
杉浦正和さん (武蔵大学非常勤) 「私はこう思う」と「いきなり討論」
生徒が実はいろいろな意見を持つことを確認する「私はこう思う」調べと、
年度冒頭で仕掛ける討論授業を紹介します。
梶屋大輔さん (神奈川 高校) 「高大接続を意識した世界史の授業 その後」
論文をつくる授業です。2019年の大会での報告の続編にあたり
ます。コロナの関係で1年熟成させました。公民の授業でも応用
可能です。 資料はこちらからどうぞ →
●4月25日(日)午後4時~6時
三井 肇さん (東京 高校) 「GW前 とっておきの課題」
GW前に憲法記念日の社説の読み比べを課題に出しました。これを報告します。
サブレポートとして、朝日・読売・毎日の過去20年間の社説を分析し、課題の
出し方を報告します。
野嵜雄太さん(神奈川 中学校)「中学生を市民に育てる公民の授業 」
3学期に行ったばかりの中3公民の授業を報告します。
●5月23日(日)午後4時~6時
武田真人さん(東京 高校非常勤) 「授業で活用!ピンポイント動画」
今日はこんな動画を見るね、と言うと下を向いていた子も顔をあげてくれま
す。授業に応じた1回限りの動画を紹介します。
福田秀志さん(兵庫県 高校) 「生命倫理 尊厳死・安楽死をどう取り扱う?」
看護師や医療職を目指す高校生に対して行った授業内容を紹介します。生命倫理
の問題を「個人の生き方」という枠をこえ、「医療の在り方」「社会の在り方」
を問う方向で授業を行ったものです。

◆オンライン連続学習会:申し込み・問合せ sugasawaya@jcom.home.ne.jp

PDF版はこちらから

 

初めてのオンラインでも大成功に終わった中間研究集会!!

 1月10日(日)に「コロナ禍であらためて民主主義の課題を考える」というテーマで、第39
回中間研究集会を実施しました。初めてのオンライン集会(zoom)となりましたが、約100名
の参加があり、大成功に終わりました。

 内容は、上記テーマでの中野晃一氏(上智大学)の講演と、「コロナ禍が学校、教育にもた
らしたこと」というテーマで、小・中・高と愛知/東海大会開催県の現場の状況と実践につい
て、4人の方から報告をしてもらい、意見交流を行いました。
 
 中野氏の講演では、「『まつりごと』は奉仕・服従を意味する概念だが、『多様性』を強調
する学者もいる。そしてまさに現在は『新自由主義』化と反自由主義化の時代であり、『分断』
と『憎悪』に根差しており、それがコロナ禍で増幅されている。今年は、安倍政権から始まっ
た『2012年体制』の確立か、民主主義の復活かの岐路の年である」との指摘がありました。
 
 意見交流では、まず桜井事務局長から「一斉休校の後、遅れを取り戻すための一層の詰め込
み、楽しい行事の削減、給食を黙ってたべるなどが行われた結果、『学校が楽しくない」『先
生はいつも怒っている」という子どもの声となっている。その中で、頑張る子ども達と教職員
の力で、色々な工夫がなされ、少人数学級の素晴らしさも確認できた」という問題提起がなさ
れました。
 それを受けて、
①茨城の小学校の石上さんからは、「学校再開後、グループやペアでの活動の再開、運動会の
 午前中実施、バス遠足の実施など、徐々に楽しい学校生活を取り戻しつつある。しかしPCR
 検査を教員が実施たり、保健所が手一杯の状態であり、児童相談所の職員も不足して児童虐
 待の増加」などの心配も指摘されました。
②東京の中学校の大谷さんからは、「生徒会役員が『行事ができないからその代わりに』と、
 昼休みにもできる活動として、学級対抗クイズ大会やドッジボール大会を企画し、成功する
 中で、やる気が高まっていった。参加した生徒達も『生徒会のイベントは楽しそう』と感じ
 るようになってきた」という実践が紹介されました。
③埼玉の高校の川島さんからは、「実施できなくなった文化祭の代わりに『校内芸術祭』を企
 画し、生徒が、映画、短歌動画、黒板チョークアート、川柳という4つの部門に分かれて活
 動し、友達とのコミュニケーションを図りながら、地域社会にも発信して評価を受けた。そ
 して今、求められているのは多様性とアート思考ではないか」という問題提起がありました。
④愛知/東海大会開催県の静岡の小学校の安達さんからは、「手作りのパネルを使って、一斉
 休校で失われたものも大きかったが、子どもや教職員の努力で取り戻せた部分もあった。し
 かし長く家庭で過ごさざるを得なかった子ども達のストレスも大きかった事」が報告され、
 「昨年できなかった大会を今年こそ実現するので、ぜひ参加してほしい」という熱い思いが
 披露されました。
 
 そして実施後には「中野氏の鋭い視点と分析から、広い視野で今の世界と日本を見つめる事
ができました。」「実践報告は、どれもコロナ禍の不安なかで、生き生きした学校生活が映し
出され、感銘を受けました」など、沢山の感想が寄せられ、充実した研究集会になったことが
うかがわれました。
 また、初めてのオンライン実施については「やはり質疑応答をしてほしかった」「zoomのホ
ストと司会は分けた方が良い」などのご意見もいただいたので、3月の世話人会や夏の大会に、
生かしていきたいと思います。
 ご参加いただいた皆様、参加はできなかったけれど宣伝をしてくださった皆様、本当にあり
がとうございました。

1月の授業づくり講座のお知らせ

日 時:1月24日(日)13:30~16:30
会 場:小平中央公民館(西武多摩湖線、青梅街道駅下車徒歩10分)
報告者:宮崎令子さん
テーマと概要
1、「新学習指導要領に基づく小学校新教科書はどうなっているか?」
 今年度から使用されている小学校6年社会科教科書を中心に、
国語や中学校歴史・公民の特徴についても触れたいと思います。
2、「中村哲医師・金八先生から学ぶハンガーマップの授業」
 授業では「身近な外国調べ」から始め、衣食住別に付箋を貼った
世界地図を作ります。その後2本のDVDを観て、「ハンガーマップ」
(ノーベル平和賞のWFP作成)で学びます。
*4年生の実践例ですが、中学校でもぜひとも取り組んでほしいものです。
*ZOOM併用でおこないます。
 ZOOMで参加を希望される方は、黒田まで
 お知らせ下さい。 takako-ashibi@amail.plala.or.jp

PDF版はこちらから

【声明】政府による日本学術会議新会員の任命拒否に抗議し、撤回を強く求めます

 菅首相は、日本学術会議が新会員候補として推薦した105名のうち6名について、理由
の説明もなく任命を拒否しました。日本学術会議は「学者の国会」ともいわれ、政府に
対して学問研究の立場から様々な分野にわたる政策提言を行う「国の特別の機関」です。
 国からの独立が保障され、自由な学術研究の成果に基づいて政策提言ができる科学者
コミュニティの代表機関であってこそ、学問を通じて国民生活に寄与することができま
す。だからこそ日本国憲法第23条は「学問の自由は、これを保障する。」と定めていま
す。
 会員の任命については「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」となっています
が、「形だけの推薦制であって、学界から推薦して頂いた者を拒否しない」(1983年11
月24日丹羽兵助総理府総務長官)と政府自身が答弁してきました。
 菅首相は任命拒否の理由を明らかにしていません。任命拒否の理由を明確に説明すべ
きです。任命を拒否するとは、国家による学術研究への政治介入であり、学問の自由へ
の重大な侵害だと言わざるをえません。
 歴史教育者協議会は、日本国憲法のもとで発展してきた戦後歴史学をはじめとする社
会科学の研究成果に基づいて歴史教育、社会科教育の創造に取り組んできました。私た
ちは、学問の自由を侵害し、日本社会の健全な発展を阻害する菅首相による任命拒否に
断固抗議し、すみやかな撤回を強く求めます。

2020年10月8日
                  一般社団法人 歴史教育者協議会 常任委員会

10月授業づくり講座のご案内

10月授業づくり講座は、次の内容でおこないます。
日 時:10月18日(日)10:00~13:00
報告者:宮下和洋さん(我孫子特別支援学校清新分校教員)
テーマ:「特別支援学校高等部の社会科
~北海道の地理を通して学んでほしい力~」
内 容:北海道の地理(北海道の特色や米作りの歴史、
アイヌ民族の文化など)を題材に学習をしました。
卒業後、進学でなく就労という進路に進み、社会で
生きる軽度知的障害の高等部の生徒が、北海道の地理を
通して何を学び、感じたのかを報告したいと思います。
*今回の講座もZoomでおこないます。
 参加を希望される方は、下記のアドレスに御連絡下さい。
 近づきましたら、資料とURLをお送りします。
 takako-ashibi@amail.plala.or.jp

9月授業づくり講座のまとめ

 「主権者意識を育てる 中学校地理学習をめざして」
 2020年9月13日(日)  講師 石戸谷浩美(東京学芸大学附属竹早中学校教諭)
司会 宮下和洋  

1.参加者 19名
   小学校 3名、 中学校 5名、 高校 2名、 特別支援学校 4名
   大学 1名、 大学生 4名 

2.講師からのコメント(抜粋)
 たくさんの方に参加していただき、また貴重なご指摘をいただくことができ、心から感
謝申し上げます。発表者として、なによりビデオをZoomで見せられるか心配でした。
 やっぱり、発表者が一番勉強になります。諫早湾の干拓堤防問題のドキュメンタリー番
組を使った1時間の授業報告でしたが、映像の使い方では番組をフルで使うかどうかや、
途中で止めて発問するアイディアをいただいたり、最後の発問の言葉の吟味など、授業の
時には気づけなかったことをご指摘いただき、まだまだこの歳になってもわかっていなか
ったことが恥ずかしいですが、そのことで意見交換ができたことがうれしいです。
 北海道の山本さんからは、講座の間にチャットで授業展開の代案をいただいたり、私の
思いつきに「それいただき!」とやりとりできたのも、Zoomだからこそですね。遠く離れ
た場所から、リアルタイムで意見交換できるのはすばらしいですね。直接対面で話せた方
が互いの表情もわかり、見せたい実物も使えたりしますが、今後の講座の1つのあり方を
示せたようです。
 地理学習が、自然決定論で終わらず、ものづくりの工夫を学び、地域で働き生活する人
々のすばらしさを知ることで、そうした人々の人権を守ることの大切さを考え、また、国
政レベルの問題と闘う地域の人々の姿を学ぶことで、自分たちの問題として政治に関わる
という意識を育てるのだ、という、当たり前のことにやっと気づきました。政治をしくみ
だけで抽象的に語るのでなく、地域の現実のなかで闘う人の姿として学ぶ場面として、地
理学習が生かせたら、まさに主権者を育てるための「種まき」になるのではないか。
 地理学習の既成概念を打ち破り、「何でもあり」こそ地理だ、という大学の恩師の言葉
を授業づくりにも生かしていきたいし、みなさんにもそう思ってほしいと思います。
 
3.参加者の感想(一部抜粋)
*本日はこのような機会を作って下さりありがとうございました。沢山学ぶことがあって
    とても有意義な時間になりました。特に私は大学の石出みどり先生の授業で「良い問い
    は良い授業をつくる」という事を学んでいたので、今回子どもたちへの問の投げかけ方
    などについて多くの意見が交わされた事で発見が沢山ありました。また、石戸谷先生の
    お話を聞いてこの講座を受ける前は諫早湾の問題をなぜ1時間も使って取り上げるのだ
    ろうと思っていました。ですが、今日お話を聞いて主権者意識というものが分かりこの
    事例を取り上げた理由を知ってスッキリしました。現役の先生方の問やお話、また同じ
    大学生の方の考えも分かりとても貴重な時間でした。

*石戸谷先生のお話を聞いて「地理=暗記、つまらない」という印象がガラッと変わりま
    した。地理を教えてみたいとさえ思えました。授業計画や教材選びをどのようにすべき
    かのヒントを頂きました。先生の授業計画書を見るとタイトルから工夫されていて、き
    っとラインナップを見て生徒も次の授業を楽しみにしているのだなと思いました。農家
    の人の技術のすばらしさ、主権者として国と戦っている人を紹介することで自分たちの
    主権者意識を育てるという話納得しました。授業映像を見た後は、国・政府はひどいな
    という印象が残りました。自分たちの権利を守るためにも色々勉強しなければならない
    とも生徒は感じると思いました。その気になれば、すべてが教材研究。この言葉を受け
    止めて研鑽に励みたいと思いました。

*地理という学びの見方が広がりました。今まで自分が受けてきた授業でしか、地理とい
    う学問を見れなかったのですが、公民的分野も取り入れながら、その地域の問題を捉え
    ていくというのは大事な地理的視点ですよね。特に現在進行形で行われていることに目
    を向けることで、今も困っている誰かがいるという事実に気付けることが中学生にとっ
 ては大きいことだと思います。どうすればいいかを考え続けるというテーマを非常に具
 体化した授業で、とてもおもしろかったです。年間計画や単元計画など、大きな視点で
 捉えるということを学生は学生のうちには経験できません。模擬授業も経験が限られて
 おり、単元をどう捉えるか、など俯瞰的に見ることがなかなか難しいです。きっとそれ
 は現場に行って失敗しながら学んでいくものだと思います。しかしこのような場で、実
 際の先生の話を聞けることが、少しでも視点を広く、アンテナを高く張れることにつな
 がると思いました。

*まずは、私はじめ学生の参加しやすい状況を作っていただきありがとうございました。
 日本近現代史を専攻している私にとって、遠く感じる存在であり、難しそうと感じる存
 在であり、教員になるに向けて最も不安要素であったのが「地理」でした。今回の講座
 を通して、地理だからこそ出来ることが沢山あるということを学ぶことができました。
 「地理学習がまさに「種まき」になるように」という、自分の中になかった授業観や「
 地理観」を持つことができただけでも、今回参加した意義があったと感じています。何
 より、ベテランの石戸谷先生の実践例を見て、色々な意見交換ができたことが良かった
 と思いました。全27枚の熱い学びの多い資料を用意してくださった石戸谷先生に感謝申
 し上げます。また、私の拙い意見も受け入れてくださった皆さんにも重ねて感謝を申し
 上げます。次回も可能であればぜひ参加したいと考えています。
 

授業づくり講座の予定の変更につきまして

コロナ感染者数の増大に伴いまして、これからの授業づくり講座を、
どのようにおこなっていこうか、と実行委員会で話し合いました。
会場が当面は使えないことと、都心に集まることが難しいためです。
まず、年間計画表は、ひとまず白紙に戻します。そのつど、お知らせして
まいりますので、よろしくお願いいたします。まずは9月講座について
お知らせします。

9月講座紹介
日 時:9月13日(日)10:00~13:00
方 法:Zoomでおこないます。
テーマ:「主権者意識を育てる中学校地理学習をめざして」
講 師:石戸谷 浩美さん(東京・中学校教員)
内 容:
 「地理学習で何を?」と問われれば「なんでもあり」と答えます。異文化理解
から地球環境保護や平和実現につながる政治や経済のあり方など、授業者
がこれだと思うテーマを見つけたら、地域や順番にかかわらず、どんどん
取り上げればいいと思っています。
 今回は、2年生の九州地方の授業で「長崎・諫早湾干拓」のドキュメンタリー
番組を見せた実践をもとに、日本地理で日本の政治のあり方を考えさせ、
主権者意識を育てるということの意義や可能性、どんな工夫が必要かを、
実際の番組を見ながら、みなさんで考えていきたいと思います。
 Zoomを使っての初めての講座です。いろいろと不具合が起こるかもしれま
せんが、ともかく挑戦してみますので、よろしくお願いいたします。

参加申し込み:
下記のアドレスに、メールでご連絡ください。携帯番号もお教え下さい。
takako-ashibi@amail.plala.or.jp (黒田)
開催日が近くなりましたら、みなさんのアドレスに、当日のZoomのIDと
パスワード、そしてPDFで報告資料をお送りします(可能でしたら、資料を
印刷して、お手元に用意の上、ご参加下さい)。

『歴史地理教育』読者モニター募集

 今年も『歴史地理教育』の読者モニターを募集します。
希望される方は、下記の編集委員会メールアドレスに「読者モニターに応募します」と
送信ください。応募期間は、7月1日~7月31日です。
 モニターの方には、半年間無料で『歴史地理教育』をお送りします。
詳細は歴教協事務局(TEL 03-3947-5701 ,E-mail=jimukyoku@rekkyo.org )に問い合わ
せください。