沖縄大会に向け、テーマ「沖縄から考える戦争と平和」に上記の集会を開催
しました。1月10日ラパスホールで参加者は講師・報告者を含め59名でし
た。
戸邉秀明講演「沖縄戦の記憶と現代」は、沖縄研究の最新の内容、沖縄戦の
本質、特に「集団自決」に至る構造等を学ぶことができました。佐藤幸二実践
は、絵本『へいわってすてきだね』を使って、子どもたちの身の回りから平和
を考えた素晴らしい実践でした。安保法制に反対の声を上げた3人の高校生の
話は、教室・学校を超えて学ぶ姿と「人は人と出会って変わる」ことを思わせ、
未来への期待を感じました。
(参加者の声から)
投稿者「rekkyo_admin」のアーカイブ
常任委員会声明「憲法違反の安保法制を廃止にしよう」を出しました。
憲法違反の安保法制を廃止にしよう
安倍自公政権は、9月19日未明、参議院本会議で安保法案を強行採決しました。中央公聴
会・地方公聴会の報告の審議もせずに、手続きを無視し、全国に広がった「違憲の戦争法案
反対」の世論を無視しての強行採決でした。安保法案反対の運動は、学生の SEALDs(自由と
民主主義のための学生緊急行動)や高校生のティーンズソウル、「だれの子どももころさせ
ない」を合言葉に全国50以上に広がった「安保関連法に反対するママの会」、賛同者が1万41
20人になった「安全保障関連法に反対する学者の会」、140の大学に結成された有志の会、レ
ッドアクションの女性行動をはじめ、宗教者、法曹界、教育界なども含め幅広い世代・分野
に広がり、これまでにない新しい動きが展開されました。若い人たちが素晴らしい役割を果
たしたことは、今後の希望です。強行採決後も、諦めることなく「憲法違反の安保法制廃止
を」「アベ政治を許さない」の声を引き続き上げています。歴史教育者協議会も、平和・民主
主義を求めて安保法案に反対する14の研究団体と連名の声明や衆議院強行採決への抗議声
明を出し、会員が各地で反対運動を展開してきました。
安保法成立を強行した安倍政権の政治は、国民の声を無視し、日本の立憲主義、民主主義、
平和主義を踏みにじるものです。特に教育分野では、「戦争する国」づくりのために、教育の
国家統制を強化し、歴史認識を歪曲し、教育の中央集権化を強行しています。教科書検定制
度を改悪し政府見解を書かせる検定を行い、教育委員会制度の改変による首長・教育長主導
の採択制度にしました。また、「道徳の教科化」を打ち出し、特定の価値観を子どもたちに押
し付けようとしています。文部科学省は、国立大学に卒業式・入学式での日の丸掲揚と君が
代斉唱を要請し、教員養成系と人文科学系学部・大学院の廃止か、“社会的要請の高い分野”
への転換を迫る通知を出しました。今年の中学校教科書採択では、教員・保護者・市民の意
思を尊重せずに、育鵬社教科書を採択する地区が増えました。
歴史教育者協議会は宮城/東北大会で、「いまこそ、危機に抗し民主主義を前進させる取
り組みをひろげよう」と全国に呼びかけました。自由と民主主義は、子どもたちの未来が平
和であるための土台です。これからは民主主義と日本国憲法を取り戻すたたかいです。地域
や職場をはじめ多くの方々の共感を得られる取り組みを進めましょう。
2015年9月27日
一般社団法人歴史教育者協議会常任委員会
2015年8月9日~11日に宮城県仙台市で第67回全国大会を開催し、社員総会/会員集会で「いまこそ、危機に抗し民主主義を前進させる取り組みをひろげよう―敗戦70年の夏、歴史教育者協議会からの呼びかけ」を出しました。
2015年7月26日に、常任委員会として「政府与党の戦争法案強行採決に抗議する緊急声明」を出しました。
2015年7月増刊号(No. 837)特集 第二次世界大戦終結・国連発足70年
Ⅰ 第二次世界大戦を再検討する 十五年戦争史研究の現在 河島真 日独伊の戦後処理と戦争責任追及の比較考察 佐藤健生生 日米英戦争と中国問題 森茂樹 植民地にとっての第二次世界大戦─ベトナムにおける日仏共同支配 難波ちづる 日本の五〇年戦争の終わりから新アジア戦争三〇年へ 和田春樹 戦場に向かう女性─一枚の写真から 平井敦子
Ⅱ 記憶・和解・未来─負の遺産を平和創造の礎に 憲法九条の平和理念を世界に 星野恒雄 未来のために、戦争体験者の声をワークショップで語り継ぐ 神直子 日本軍「慰安婦」の歴史と記憶をどう伝えるか 池田恵理子 中国人強制連行・強制労働と西松和解─草の根の日中友好運動と被害者に向き合った裁判官たち 内田雅敏 ドイツの歴史教育と国際歴史対話 川喜田敦子 日中授業交流の現在─歴史教育者協議会日中交流委員会の取り組みから 齋藤一晴
Ⅲ 21世紀を切り拓く国連 国際社会の核軍縮の取り組みと日本 井ノ口貴史 国連の平和維持活動の軌跡と現状 華井和代 国際刑事裁判所の機能と課題 竹村仁美 「国連と日本の関係を考える授業」プラン 稲次寛 国際連合と女性・子どもたち 本庄豊
2015年7月号(No. 836)特集 富士山を学ぶー信仰・現実
特集 富士山を学ぶ─信仰・現実
・浮世絵と富士山 大久保純一
・富士禅定から御富士参りへ─北面の富士信仰 堀内眞
・富士山の噴火と災害 内山高
・韓国高麗大生と学ぶ「富士山」の授業─日韓ナショナリズムのありようと関わって 三橋広夫
・世界遺産登録の陰─富士の裾野に生きることで見えてくる問題 渡辺功資
小学校の授業 6年 「オスプレイ問題」を授業化する 米須清貴
中学校の授業 公民 あなたは臓器を提供しますか? 山本悦生
高校の授業 世界史 フランス革命の授業─死刑執行人の生涯から死刑制度を問う 藤本榮光
連載
子どもの目
▼資料館で高校生は何を感じたか 山田耕太
窓
▼大杉榮の自由論再考─『現代に甦る大杉榮』から 飛矢﨑雅也
歴史研究最前線78
▼日露開戦と大韓帝国 金文子
地域─日本から世界から230
▼沖縄で何が起こっているのか 宮城康博
モノ教材が語りだす⑦
▼古文書を読む─年貢割付状 鳥塚義和
絵本で知ろう! おとなりの国④
▼くらしを描く「マンヒのいえ」 木村誠
世界を歩く72
▼自転車で世界を巡る(3)中国では中国語を話そう 堀内謙太朗
各地からの便り⑯
▼福岡県 福岡県歴教協の元気の出る活動について 齊藤勝明
歴教協第67回東北・宮城大会/二〇一五年 負けねど! 東北⑦
▼ぜひ宮城/東北さ来てけさいん! 手代木彰雄
探訪ミュージアム72
▼不屈館(沖縄県那覇市) 松田浩史
『自由民権〈激化〉の時代─運動・地域・語り』
『「慰安婦」問題を/から考える─軍事性暴力と日常世界』
『歴史を読み替える─ジェンダーから見た日本史』
〈第33回中間研究集会講演〉福島原発事故から見えたこの国のかたち─原子力ムラ、国権主義に抗して 村上達也
歴教協第67回宮城/東北大会 分科会世話人・レポート(予定)一覧
●写真●伝言板●北から南から─歴教協各県支部ニュース477●今月の動き●読者のひろば●次号予告
6月24日、記者会見に歴教協からも参加して、14団体で「安保関連法案(戦争法案)に反対し、そのすみやかな廃案を求める 研究団体共同アピール」を発表しました。
2015年6月号(835号)日韓条約50年―未解決のこと
特集 日韓条約50年―未解決のこと
日韓条約10問10答 吉澤文寿
政治に翻弄される在日の人権─ヘイトスピーチは氷山の一角 金淑子
私の戦争は終わっていない─姜富中さんの戦後補償を求める闘い 清水義昭 日韓会談と漁業・竹島問題 魚山秀介
アジア市民として「共に生きる」若者たち─川崎・富川高校生フォーラム「ハナ」一五周年 風巻浩
実践記録/韓国・高校 韓日条約と戦後補償問題 朴中鉉〔訳:三橋広夫〕
小学校の授業 生活科
1年 自然にふれる・親しむ体験─明日香村の魅力を生かして 匂坂裕一郎
中学校の授業 歴史
戦死者の墓から考える戦争の授業 髙木郁次
高校の授業 日本史B
〈模擬授業報告〉写真花嫁はなぜ海外へ渡ったのか 山下辰夫
連載
子どもの目
▼子どもたちが教えてくれたこと 上野かすみ 窓
▼大伴氏の「没落」─氏族研究の陥穽 荒木敏夫 地域─日本から世界から229
▼東大阪の町工場を訪ねて 後藤貴三恵 モノ教材が語りだす⑥
▼義満の日明貿易─勘合・日本國王之印 鳥塚義和 絵本で知ろう! おとなりの国③
▼うち捨てられたものへの優しい眼差し「こいぬのうんち」 木村誠 世界を歩く71
▼自転車で世界を巡る(2)「ピンチはチャンス」 堀内謙太朗 各地からの便り⑮
▼東京・武蔵野支部 明日に向かって学ぶ武蔵野支部 日達綾 歴教協第67回東北・宮城大会/二〇一五年 負けねど! 東北⑥
▼巨大津波・閖上と女川の教訓(宮城) 手代木彰雄/永澤汪恭 探訪ミュージアム71
▼浅川伯教・巧兄弟資料館(山梨県北杜市) 向山三樹
読書室『近代天皇制権力の創出』『靖国の子─教科書・子どもの本に見る靖国神社』『種子島から「日本」を考える授業─初期社会科の理想を求めて』
安房の高校生によるウガンダ支援・交流二〇年のバトン 河辺智美
淡輪ニサンザイ古墳の陵墓限定公開に参加して 小貫充
福島の国道6号線北上と温泉 宮崎令子
●写真●伝言板●北から南から─歴教協各県支部ニュース476●今月の動き●読者のひろば●次号予告
2015年5月25日に、歴史学関係16団体で「『慰安婦』問題に関する日本の歴史 学会・歴史教育者団体の声明」を出しました。
2015年5月号(No. 834)特集 貧困・家族のゆらぎと向き合う
- 変容する家庭と深化する貧困に向き合って 白鳥勲
- 自分らしく輝くことのできる居場所を求めて 大久保はるみ
- 母子世帯の子ども死亡事件に見る〝女性の貧困〟と自助努力の臨界点 湯澤直美
- 学校事務室から見える「子どもの貧困」─学びと生命・暮らしを支える学校を 荒井正則
- 子どもの揺らぎに気づく最後の砦─定時制高校を七年間見つめて 太田直子
- ぼくを育ててくれた目の前の「師」たちのこと 佐藤功
小学校の授業
6年 歴史学習と「歴詩」 清水章孝
中学校の授業 総合
平城京のナゾを追え 北尾悟
高校の授業 歴史サークル活動
柳寛順と歴史の中の多くの女子学生─三・一運動を俯瞰して見よう 任性旻〔訳:大谷猛夫〕
連載
子どもの目
▼生徒の願い─エコネット美のキャンプにて 松田浩史
窓
▼ベトナム戦争とは何だったのか? 古田元夫
モノ教材が語りだす⑤
▼「一遍聖絵」の世界─絵巻物・念仏札・宋銭・備前焼 鳥塚義和
絵本で知ろう! おとなりの国②
▼民衆の心と伝統を描いた「くらやみのくにからきたサプサリ」 木村誠
世界を歩く70
▼自転車で世界を巡る(1)どうせやるなら自転車で 堀内謙太朗
歴教協第67回東北・宮城大会/二〇一五年 負けねど! 東北⑤
▼避難住民の現状(山形)
▼被災芸能の復興・再生運動の今(秋田) 伊田稔
探訪ミュージアム70
▼鹿児島県立博物館(鹿児島県鹿児島市) 小浜健児
読書室 『戦後責任─アジアのまなざしに応えて』『あの出来事を憶えておこう─2008年からの憲法クロニクル』『史料から考える 世界史20講』『関東大震災記憶の継承─歴史・地域・運動から現在を問う』『ブラック企業に負けない! 学校で労働法・労働組合を学ぶ』『証言で学ぶ「沖縄問題」─観光しか知らない学生のために』
二十一か条要求と日中関係の転換─一〇〇年目の回顧 吉澤誠一郎
三内丸山遺跡から見える縄文の世界 小林達雄
歴教協第67回宮城/東北大会 現地見学 ここが見どころ 現地実行委員会
●写真●伝言板●北から南から─歴教協各県支部ニュース475●今月の動き●読者のひろば●次号予告