投稿者「rekkyo_admin」のアーカイブ

【声明】政府による日本学術会議新会員の任命拒否に抗議し、撤回を強く求めます

 菅首相は、日本学術会議が新会員候補として推薦した105名のうち6名について、理由
の説明もなく任命を拒否しました。日本学術会議は「学者の国会」ともいわれ、政府に
対して学問研究の立場から様々な分野にわたる政策提言を行う「国の特別の機関」です。
 国からの独立が保障され、自由な学術研究の成果に基づいて政策提言ができる科学者
コミュニティの代表機関であってこそ、学問を通じて国民生活に寄与することができま
す。だからこそ日本国憲法第23条は「学問の自由は、これを保障する。」と定めていま
す。
 会員の任命については「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」となっています
が、「形だけの推薦制であって、学界から推薦して頂いた者を拒否しない」(1983年11
月24日丹羽兵助総理府総務長官)と政府自身が答弁してきました。
 菅首相は任命拒否の理由を明らかにしていません。任命拒否の理由を明確に説明すべ
きです。任命を拒否するとは、国家による学術研究への政治介入であり、学問の自由へ
の重大な侵害だと言わざるをえません。
 歴史教育者協議会は、日本国憲法のもとで発展してきた戦後歴史学をはじめとする社
会科学の研究成果に基づいて歴史教育、社会科教育の創造に取り組んできました。私た
ちは、学問の自由を侵害し、日本社会の健全な発展を阻害する菅首相による任命拒否に
断固抗議し、すみやかな撤回を強く求めます。

2020年10月8日
                  一般社団法人 歴史教育者協議会 常任委員会

10月授業づくり講座のご案内

10月授業づくり講座は、次の内容でおこないます。
日 時:10月18日(日)10:00~13:00
報告者:宮下和洋さん(我孫子特別支援学校清新分校教員)
テーマ:「特別支援学校高等部の社会科
~北海道の地理を通して学んでほしい力~」
内 容:北海道の地理(北海道の特色や米作りの歴史、
アイヌ民族の文化など)を題材に学習をしました。
卒業後、進学でなく就労という進路に進み、社会で
生きる軽度知的障害の高等部の生徒が、北海道の地理を
通して何を学び、感じたのかを報告したいと思います。
*今回の講座もZoomでおこないます。
 参加を希望される方は、下記のアドレスに御連絡下さい。
 近づきましたら、資料とURLをお送りします。
 takako-ashibi@amail.plala.or.jp

9月授業づくり講座のまとめ

 「主権者意識を育てる 中学校地理学習をめざして」
 2020年9月13日(日)  講師 石戸谷浩美(東京学芸大学附属竹早中学校教諭)
司会 宮下和洋  

1.参加者 19名
   小学校 3名、 中学校 5名、 高校 2名、 特別支援学校 4名
   大学 1名、 大学生 4名 

2.講師からのコメント(抜粋)
 たくさんの方に参加していただき、また貴重なご指摘をいただくことができ、心から感
謝申し上げます。発表者として、なによりビデオをZoomで見せられるか心配でした。
 やっぱり、発表者が一番勉強になります。諫早湾の干拓堤防問題のドキュメンタリー番
組を使った1時間の授業報告でしたが、映像の使い方では番組をフルで使うかどうかや、
途中で止めて発問するアイディアをいただいたり、最後の発問の言葉の吟味など、授業の
時には気づけなかったことをご指摘いただき、まだまだこの歳になってもわかっていなか
ったことが恥ずかしいですが、そのことで意見交換ができたことがうれしいです。
 北海道の山本さんからは、講座の間にチャットで授業展開の代案をいただいたり、私の
思いつきに「それいただき!」とやりとりできたのも、Zoomだからこそですね。遠く離れ
た場所から、リアルタイムで意見交換できるのはすばらしいですね。直接対面で話せた方
が互いの表情もわかり、見せたい実物も使えたりしますが、今後の講座の1つのあり方を
示せたようです。
 地理学習が、自然決定論で終わらず、ものづくりの工夫を学び、地域で働き生活する人
々のすばらしさを知ることで、そうした人々の人権を守ることの大切さを考え、また、国
政レベルの問題と闘う地域の人々の姿を学ぶことで、自分たちの問題として政治に関わる
という意識を育てるのだ、という、当たり前のことにやっと気づきました。政治をしくみ
だけで抽象的に語るのでなく、地域の現実のなかで闘う人の姿として学ぶ場面として、地
理学習が生かせたら、まさに主権者を育てるための「種まき」になるのではないか。
 地理学習の既成概念を打ち破り、「何でもあり」こそ地理だ、という大学の恩師の言葉
を授業づくりにも生かしていきたいし、みなさんにもそう思ってほしいと思います。
 
3.参加者の感想(一部抜粋)
*本日はこのような機会を作って下さりありがとうございました。沢山学ぶことがあって
    とても有意義な時間になりました。特に私は大学の石出みどり先生の授業で「良い問い
    は良い授業をつくる」という事を学んでいたので、今回子どもたちへの問の投げかけ方
    などについて多くの意見が交わされた事で発見が沢山ありました。また、石戸谷先生の
    お話を聞いてこの講座を受ける前は諫早湾の問題をなぜ1時間も使って取り上げるのだ
    ろうと思っていました。ですが、今日お話を聞いて主権者意識というものが分かりこの
    事例を取り上げた理由を知ってスッキリしました。現役の先生方の問やお話、また同じ
    大学生の方の考えも分かりとても貴重な時間でした。

*石戸谷先生のお話を聞いて「地理=暗記、つまらない」という印象がガラッと変わりま
    した。地理を教えてみたいとさえ思えました。授業計画や教材選びをどのようにすべき
    かのヒントを頂きました。先生の授業計画書を見るとタイトルから工夫されていて、き
    っとラインナップを見て生徒も次の授業を楽しみにしているのだなと思いました。農家
    の人の技術のすばらしさ、主権者として国と戦っている人を紹介することで自分たちの
    主権者意識を育てるという話納得しました。授業映像を見た後は、国・政府はひどいな
    という印象が残りました。自分たちの権利を守るためにも色々勉強しなければならない
    とも生徒は感じると思いました。その気になれば、すべてが教材研究。この言葉を受け
    止めて研鑽に励みたいと思いました。

*地理という学びの見方が広がりました。今まで自分が受けてきた授業でしか、地理とい
    う学問を見れなかったのですが、公民的分野も取り入れながら、その地域の問題を捉え
    ていくというのは大事な地理的視点ですよね。特に現在進行形で行われていることに目
    を向けることで、今も困っている誰かがいるという事実に気付けることが中学生にとっ
 ては大きいことだと思います。どうすればいいかを考え続けるというテーマを非常に具
 体化した授業で、とてもおもしろかったです。年間計画や単元計画など、大きな視点で
 捉えるということを学生は学生のうちには経験できません。模擬授業も経験が限られて
 おり、単元をどう捉えるか、など俯瞰的に見ることがなかなか難しいです。きっとそれ
 は現場に行って失敗しながら学んでいくものだと思います。しかしこのような場で、実
 際の先生の話を聞けることが、少しでも視点を広く、アンテナを高く張れることにつな
 がると思いました。

*まずは、私はじめ学生の参加しやすい状況を作っていただきありがとうございました。
 日本近現代史を専攻している私にとって、遠く感じる存在であり、難しそうと感じる存
 在であり、教員になるに向けて最も不安要素であったのが「地理」でした。今回の講座
 を通して、地理だからこそ出来ることが沢山あるということを学ぶことができました。
 「地理学習がまさに「種まき」になるように」という、自分の中になかった授業観や「
 地理観」を持つことができただけでも、今回参加した意義があったと感じています。何
 より、ベテランの石戸谷先生の実践例を見て、色々な意見交換ができたことが良かった
 と思いました。全27枚の熱い学びの多い資料を用意してくださった石戸谷先生に感謝申
 し上げます。また、私の拙い意見も受け入れてくださった皆さんにも重ねて感謝を申し
 上げます。次回も可能であればぜひ参加したいと考えています。
 

授業づくり講座の予定の変更につきまして

コロナ感染者数の増大に伴いまして、これからの授業づくり講座を、
どのようにおこなっていこうか、と実行委員会で話し合いました。
会場が当面は使えないことと、都心に集まることが難しいためです。
まず、年間計画表は、ひとまず白紙に戻します。そのつど、お知らせして
まいりますので、よろしくお願いいたします。まずは9月講座について
お知らせします。

9月講座紹介
日 時:9月13日(日)10:00~13:00
方 法:Zoomでおこないます。
テーマ:「主権者意識を育てる中学校地理学習をめざして」
講 師:石戸谷 浩美さん(東京・中学校教員)
内 容:
 「地理学習で何を?」と問われれば「なんでもあり」と答えます。異文化理解
から地球環境保護や平和実現につながる政治や経済のあり方など、授業者
がこれだと思うテーマを見つけたら、地域や順番にかかわらず、どんどん
取り上げればいいと思っています。
 今回は、2年生の九州地方の授業で「長崎・諫早湾干拓」のドキュメンタリー
番組を見せた実践をもとに、日本地理で日本の政治のあり方を考えさせ、
主権者意識を育てるということの意義や可能性、どんな工夫が必要かを、
実際の番組を見ながら、みなさんで考えていきたいと思います。
 Zoomを使っての初めての講座です。いろいろと不具合が起こるかもしれま
せんが、ともかく挑戦してみますので、よろしくお願いいたします。

参加申し込み:
下記のアドレスに、メールでご連絡ください。携帯番号もお教え下さい。
takako-ashibi@amail.plala.or.jp (黒田)
開催日が近くなりましたら、みなさんのアドレスに、当日のZoomのIDと
パスワード、そしてPDFで報告資料をお送りします(可能でしたら、資料を
印刷して、お手元に用意の上、ご参加下さい)。

歴史地理教育5月号(No909)-特集 憲法を守り、活かす社会へ

 

 

 

購入希望はこちらから

特集 憲法を守り、活かす社会へ
九条改憲をめぐる情勢と今後の課題 清水雅彦
なぜ高校無償化から朝鮮学校を除外するのか 丹羽徹
愛知から「表現の不自由展・その後」中止事件を考える 丸山豊
「日の丸・君が代」裁判の現段階―東京の学校現場で起きたこと 立川秀円
実践記録/小学校6年 子どもの生活から考えた憲法の学習 大野裕一

小学校の授業 1年 生活科 生活科の栽培活動に関わる一年生の合科的な授業 原田聡子
中学校の授業 歴史 秀吉の朝鮮侵略を鹿児島から考える 新澤あけみ
高校の授業 選択 同性婚がひらく未来 江連恭弘

連載
子どもの目
▼憲法を自分事として考える 石川秀和
2020東京オリンピックを考える5
▼国威発揚・国家主義とオリンピック 石出法太 石出みどり
地域─日本から世界から276
▼一人ひとりの自立と「希望」が持てる「復興」を―阪神・淡路大震災から二五年 桐藤直人
子どもたちに学び、地域に学ぶ5
▼ユリさんの「国」 草分京子
Chinanimation Originals 2
▼水墨画アニメと中国古典 稲垣裕史
世界を歩く130
▼ハヤヤ ボリビア!―先住民族の伝統② パチャママへの捧げもの 山田初
歴教協第72回愛知/東海大会 2020年の夏は東海(愛知)へ5
▼岐阜大会から三〇年 飯沼徳昌
探訪ミュージアム130
▼北海道ノーモア・ヒバクシャ会館(札幌市白石区) 北明邦雄

読書室『帝国に生きた少女たち―京城第一公立高等女学校の植民地体験』『画家たちの戦争責任―藤田嗣治の「アッツ島玉砕」をとおして考える』『「日本国紀」をファクトチェック―史実をどう歪めているか』『大学生5200人に「戦後現代史」を問う―「戦後現代史と現代認識に関する調査」報告書2019年版』『大岡信『折々のうた』選 俳句(一)』『同(二)』『オリンピックの終わりの始まり』

実践報告/小学校5年 なぜ校歌の二番を歌わないのか―地域の公害を考える授業 三橋昌平
ハンセン病回復者の家族・遺族の人生被害をめぐって―熊本地裁判決を受けて考える 黒尾和久
歴教協第72回愛知/東海大会 現地見学ここが見どころ 現地実行委員会
緊急のお知らせ 第72回愛知/東海大会は来年に延期

●写真/表紙裏●北から南から─歴教協各県支部ニュース535/88●総目録宣伝/91
●今月の動き/92●読者のひろば/93●次号予告/94●バックナンバー/95

歴史地理教育4月号(No908)-特集 どう読む 記紀・万葉集

 

 

購入希望はこちらから

特集 どう読む 記紀・万葉集
万葉集と近代日本 品田悦一
飛鳥時代の木簡と歴史教育 市大樹
実践記録/中学歴史 奈良時代の人々の日記を書こう──中学生が良民と奴婢となって綴る 小林朗
歴史教科書の中の記紀・風土記・万葉集 威知志麻子
コラム 考古資料を通じて「東国」の教室から眺める記紀 石田千郷
出雲とヤマト──出雲神話とその歴史的背景 平石充

小学校の授業 5年 子どもと学ぶ車の「MIRAI」 中川正
中学校の授業 公民 中学生が学ぶ市議会議員選挙 長屋勝彦
高校の授業 総合的な学習の時間 摸擬投票に取り組んで 稲次寛

連載
子どもの目
▼ふるさとをもっと住みたいまちへ 名原志穂
2020東京オリンピックを考える4
▼商業主義とオリンピック 石出法太 石出みどり
地域─日本から世界から275
▼リニア新幹線の問題点と運動の現状 川村晃生
子どもたちに学び、地域に学ぶ4
▼一九四五年、豊地村ニテ死ス─学校の歴史に学ぶ② 草分京子
[新連載]Chinanimation Originals 1
▼伝統演劇と『西遊記』 稲垣裕史
世界を歩く129
▼ハヤヤ ボリビア!―先住民族の伝統① アンデスとアマゾンにまたがる大地 山田初
各地からの便り
▼愛知歴教協 10周年を迎えた「あんにゅい」 伊藤和彦
歴教協第72回愛知/東海大会 2020年の夏は東海(愛知)へ4
▼東西を結ぶ学び合いの輪(静岡県の巻) 良知永行
探訪ミュージアム129
▼八戸市みなと体験学習館(青森県八戸市) 吉田守夫

読書室『太閤検地―秀吉が目指した国のかたち』『治安体制の現代史と小林多喜二』『増野悦興研究―埋もれたキリスト者の生涯と思想』『この国の不寛容の果てに―相模原事件と私たちの時代』『ドイツの道徳教科書―5、6年実践哲学科の価値教育』『日韓共同の歴史教育―21世紀をきりひらく授業実践交流の軌跡』

第一八回日韓歴史教育交流 蔚山シンポジウム報告 糟谷政和
第一八回日韓歴史教育交流蔚山シンポジウム実践報告
韓国の高校生と三・一運動を考える 小林優香
実践報告/高校日本史 蒔いた種は、どう揺らぎ、どう育ったのか――アジア太平洋戦争の加害事実学習から見えるもの 野田悟

●写真/表紙裏●北から南から─歴教協各県支部ニュース534/88●伝言板/91
●今月の動き/92●読者のひろば/93●次号予告/94●バックナンバー/95

歴史地理教育3月増刊号(No907)-「平成」の30年・ポスト冷戦を問う 

     

 

 

購入希望はこちらから

 

「平成」の30年・ポスト冷戦を問う
Ⅰ 豊かさの幻想 日本社会 変貌の30年
【巻頭/総論】「平成」・「令和」の象徴天皇制と歴史認識を問う 山田朗
【インタビュー】「平成」の三〇年・ポスト冷戦を問う 斎藤貴男
バブル崩壊以降の日本経済の三〇年 金子勝
「『平成』の三〇年・ポスト冷戦」関係年表 編集委員会
【地域報告】「子ども食堂」から見た格差社会 新保ちい子
「原発のない社会をつくる」一点で大合流
──教育運動と市民運動はどう響き合うか 杉原秀典
【地域報告】巨大地震発生から原発事故へ──六日間の行動 福田和久
子どもの権利条約三〇年──到達点と課題のいま 増山均
新・教育基本法で強まった国の教育支配 大野一夫
女性と労働法の四〇年──労働法の女性規定はどう変わったか 石井俊光
【地域報告】日本語を母語としない子どもたちの三〇年 時原千恵子
【実践報告/高校】「外国人」とともに生きるために
──倭寇の歴史をヒントに、現状を考える 川島啓一
つながり志向という時代精神──SNSによる常時接続の社会背景 土井隆義
【実践報告/高校】「欅坂46の歌詞から考える一〇代の心理」研究のサポートを通して 内久根直樹
Ⅱ グローバル化の中で 日本政治 迷走の30年と未来への模索
「この三〇年」をどのように見るのか
──「ポスト冷戦」のなかの「日本」 成田龍一
冷戦後の国際関係──グローバル化と国民国家 木畑洋一
「大国」勃興の三〇年と分断の深化
──米ソ冷戦から米中冷戦への過渡期 大澤武司
五五年体制の崩壊から連立政権の時代へ 菊池信輝
安保と沖縄の三〇年 平良宗潤
【地域報告】首里城再建をめぐって 里井洋一
【実践報告】高校生平和ゼミナール三〇年の歩みといま
──学び、交流し、行動する高校生 沖村民雄

 

 

 

 

 

 

購入希望はこちらから