歴史学習の入り口となる先史時代。人びとの生活の変化の背景には、何があったのでしょうか。また、人と動物との関係はどのようなものだったのでしょうか。
縄文・弥生・古墳の3つの時代を取り上げ、時代の変化に注目し、どのように学べばそれぞれの歴史像をつかめるのか考えてみました。
歴史学習の入り口となる先史時代。人びとの生活の変化の背景には、何があったのでしょうか。また、人と動物との関係はどのようなものだったのでしょうか。
縄文・弥生・古墳の3つの時代を取り上げ、時代の変化に注目し、どのように学べばそれぞれの歴史像をつかめるのか考えてみました。
2022年4月から必修科目「歴史総合」がスタートしました。2単位という限られた時間数で、世界と日本の近現代史を学ぶこと、資料を読み取り問いを表現すること、現代的な諸課題を探究すること、歴史の諸事象を考察・構想する力や説明・議論する力を身につけることなど、学習の内容と方法の両面でむずかしい要素が含まれています。「歴史総合」導入1年目を振り返り、これからの課題と可能性を考えてみました。
2023年4月から選択科目「日本史探究」・「世界史探究」が始まります。これらの科目では「歴史総合」で習得した知識や技能を生かし、資料を用いて日本史と世界史をそれぞれ系統的に学習します。そして、まとめとして「現代の日本の課題」や「地球世界の課題」を探究します。「日本史探究」・「世界史探究」ではどのような授業づくりが可能であるのか、これまでの実践を生かして授業の構想やプランを提示しました。
本特集では、3つの科目のつながりや特徴を踏まえ、これからの高校歴史教育の可能性を探りたいと思います。
東日本大震災から12年。放射能汚染の基準値を定めた「原子力緊急事態宣言」はそのままに、
避難指示解除と被災者の帰還が進められています。政府は原発再稼働に加え、新設の方針まで打
ち出しました。こうした中、被災地の状況を明らかにし、責任の所在を問う取り組みが続いてい
ます。この危機的な状況を伝えたいと思います。
「荘園はわかりづらい」。私たち教員は異口同音に言います。
墾田永年私財法から太閤検地まで、約800年間、荘園は続きました。時期や地域による違いが大
きいにもかかわらず、教科書ではひとつのもののように扱っていることがわかりにくい原因かも
しれません。
今回はそれを少しでも解決できればと考え、特集しました。
いまも続くウクライナ戦争など、世界では国家の暴力によって人びとの命が危
険にさらされています。こうした人道危機に対して私たちは何ができるでしょうか。
世界の人道危機に向きあい、国際法と人間の安全保障、第三世界、市民・NGOな
どの視点から人道支援の現状や課題を考え、その解決のための糸口を探ります。
応仁・文明の乱に関する研究が進み、従来の理解が通用しなくなっています。また、享徳の乱
や明応の政変の重要性も無視できません。さらに、一揆や民衆の動き、地方と中央の関係なども
大切な問題です。大きく変化するこの時代について、研究の成果を活かしながら、子どもたちの
興味をひきつけるには、どうすればよいのか考えてみました。
3年ぶりに対面の全国大会が戻ってきました。大会当日の参加者の笑顔がその喜びを表わして
いました。
全国の参加者が名古屋で語り合い、学び合った大会から、地域実践報告・分科会・地域に学ぶ
つどい、そして現地見学の成果をここにお届けします。
また、この1年の社会科教育、歴史教育の成果と課題を、第2部としてまとめました。
全国大会を振り返るとともに、来年の教育や歴教協活動の展望をさぐるヒントを見出していた
だければ幸いです。(編集委員会)
レジ袋が有料になりました。気候変動に私たちは対応をしているようです。電車に乗ればSDGs
のバッジをつけている会社員が目につきます。SDGsが社会、生活に浸透してきているように見え
ます。
しかし、SDGsが求める大きな変化の本来の意味は理解されているのでしょうか。SDGsを見つ
め直し、検証したいと思います。(伊豆)
麦や稲の農耕が広まると、私たちの社会は大きく変わりました。そして今なお、その生産、流通、
消費において、私たちのくらしにさまざまな影響を及ぼしています。それらを学ぶために、麦と稲の歴
史、そして現代の食と農にせまります。
冷戦終結30年。今や世界は権威主義の台頭にともない民主主義は後退し、相互の対立が激しさを増しています。
2010年からの「アラブの春」も、多くの国で失敗に終わったとされています。
民衆の支持を得て革命で誕生した政権や、選挙で選ばれた政権がなぜ権威主義に陥ってしまうのか、
そのメカニズムを探ってみました。