関東大震災の中でのあまたの朝鮮人などの虐殺。なぜこんなことが起きたのか、調査と追悼
の取り組みにより真相が明らかになって来ています。
それでも、この加害の事実を認めない日本政府、慰霊の取り組みへの妨害の横行。これは、
100年経っても続く植民地支配責任であり、いまの社会を問うものです。
子どもたちは、この事実をどう受けとめるのか、日韓をつなぐことも願って編集しました。
関東大震災の中でのあまたの朝鮮人などの虐殺。なぜこんなことが起きたのか、調査と追悼
の取り組みにより真相が明らかになって来ています。
それでも、この加害の事実を認めない日本政府、慰霊の取り組みへの妨害の横行。これは、
100年経っても続く植民地支配責任であり、いまの社会を問うものです。
子どもたちは、この事実をどう受けとめるのか、日韓をつなぐことも願って編集しました。
ウクライナ戦争ではロシアによる核兵器使用が危惧され、核戦争の危機が現実のものとなりつつある情勢です。いま、世界終末時計は90秒前を指しています。私たちにどのようなことができるでしょうか。あらためて核兵器の脅威をまなび、若い世代の活動に注目し、核廃絶への道のりを考えてみませんか。
豊かな海を守るために森を大切にする――。そう語る気仙沼(宮城)の漁師・畠山重篤さんは、著書を『森は海の恋人』と名づけました。私たちが山や川や海の繋がりの中に生きていることを気づかせてくれます。カキやホタテの養殖をしつつ、海を守るために水源である室根山(岩手)に感謝して登拝するとともに、植樹活動を続けてきました。この活動は、自然保護や環境学習の一環として、いまも行われています。
私たちのくらしは、山、森、里、川、海などの自然に支えられており、それは「あたりまえ」なことかもしれません。しかし、人間の歴史のなかでは、衣食住にかかわるあらゆるものを自然から恩恵として受けとるとともに、「開発」という名のもとに環境を壊してもきました。いまや地球環境問題は喫緊の課題でもあります。こうした人間と自然の関係史について、社会科学習のなかでどのように捉え考えていけばよいでしょうか。
この特集では、山・川・海という視点から人間と自然との歴史的な関係や現代の諸課題について考え、持続可能な社会をつくっていくための学習の可能性を探ります。
今,世の中にはFakeがあふれ、Factを探すのが本当に難しくなっている。こんな時だからこそFactCheckの重要性が日に日に増している。それゆえまだ十分に定着しているとは言い難いFactCheck。今回は入門編としてさまざまに考えを巡らせ、実践に結びつけられることを強く望んでいる。
近年、「教員不足」が声高に叫ばれています。その背景には「働き方」の問題があります。
しかし、給特法の議論をはじめとして、解決策については意見の分かれるところです。
また、それぞれの立場などによって、現状についての見方も異なっています。
どのようにこの問題に向き合っていくべきか、ともに考えてみませんか。
岸田内閣はそれまで憲法上持てないとしていた敵基地攻撃能力(反撃能力)の保持と防衛費
の倍増(対GDP比2%)を閣議決定しました。
安倍政権で成立した安保法制と岸田内閣による軍拡は、これまでの専守防衛の方針さえも大
きく逸脱し、憲法9条に明らかに反するものです。
このような政策転換は日本をどのように変えるのか、追究してみました。
歴史学習の入り口となる先史時代。人びとの生活の変化の背景には、何があったのでしょうか。また、人と動物との関係はどのようなものだったのでしょうか。
縄文・弥生・古墳の3つの時代を取り上げ、時代の変化に注目し、どのように学べばそれぞれの歴史像をつかめるのか考えてみました。
2022年4月から必修科目「歴史総合」がスタートしました。2単位という限られた時間数で、世界と日本の近現代史を学ぶこと、資料を読み取り問いを表現すること、現代的な諸課題を探究すること、歴史の諸事象を考察・構想する力や説明・議論する力を身につけることなど、学習の内容と方法の両面でむずかしい要素が含まれています。「歴史総合」導入1年目を振り返り、これからの課題と可能性を考えてみました。
2023年4月から選択科目「日本史探究」・「世界史探究」が始まります。これらの科目では「歴史総合」で習得した知識や技能を生かし、資料を用いて日本史と世界史をそれぞれ系統的に学習します。そして、まとめとして「現代の日本の課題」や「地球世界の課題」を探究します。「日本史探究」・「世界史探究」ではどのような授業づくりが可能であるのか、これまでの実践を生かして授業の構想やプランを提示しました。
本特集では、3つの科目のつながりや特徴を踏まえ、これからの高校歴史教育の可能性を探りたいと思います。
東日本大震災から12年。放射能汚染の基準値を定めた「原子力緊急事態宣言」はそのままに、
避難指示解除と被災者の帰還が進められています。政府は原発再稼働に加え、新設の方針まで打
ち出しました。こうした中、被災地の状況を明らかにし、責任の所在を問う取り組みが続いてい
ます。この危機的な状況を伝えたいと思います。
「荘園はわかりづらい」。私たち教員は異口同音に言います。
墾田永年私財法から太閤検地まで、約800年間、荘園は続きました。時期や地域による違いが大
きいにもかかわらず、教科書ではひとつのもののように扱っていることがわかりにくい原因かも
しれません。
今回はそれを少しでも解決できればと考え、特集しました。